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コウライテンナンショウ  Arisaema peninsulae

学名: Arisaema peninsulae Nakai

撮影日時: 2014年5月 / 2015年5月 / 2017年6月 / 2018年5–7月 / 2019年4–7月

撮影場所: 京都府 / 滋賀県 / 福井県 / 岡山県 / 大分県 / 兵庫県 / 鳥取県

カントウマムシグサと同様に形態的多型を示し,

定義の非常に難しい種である.

P5310055.JPG

​しばしば花梗が著しく長くなる.

全草が淡緑色で, 偽茎, 花梗, 葉柄の斑紋は不明瞭.

​小葉は通常全縁で, 雲状紋を伴わない. 

P4270242.JPG

仏炎苞舷部の内面には隆起した細脈が走る.

近畿地方などでは,

上掲の典型的な個体に混ざって

仏炎苞が褐色~紫褐色の個体が出現する.

さらに, 小葉が鋸歯縁で雲状紋を伴ったり,

偽茎, 花梗, 葉柄に明らかな斑紋を持つ個体も多く,

​形態的に定義するのが非常に困難.

P5070636.JPG

中部地方には, 仏炎苞舷部がやや短く,

花序附属体が前屈する集団がある.

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