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カントウマムシグサ

学名: Arisaema serratum (Thunberg) Schott

撮影日時: 2014年5月 / 2015年5月 / 2016年4月 

撮影場所: 岡山県 / 滋賀県

日本産テンナンショウ属の中では,

かなり初期に記載された種の一つだが,

形態的多型に富み, 定義が難しい.

仏炎苞が紫褐色の個体を

ムラサキマムシグサと呼び分けることもあるが,

​緑色の個体と混生することも多く, 種の実体は無い.

仏炎苞舷部の内面には隆起する細脈が走る.

花序付属体は棍棒状に膨らみ, ときに凹凸を伴う.

中国地方の瀬戸内海側の集団は,

花序付属体が棍棒状である点を除けば,

コウライテンナンショウに酷似している.

花序附属体が顕著に膨らんでいる個体.

花序付属体の膨らまない個体もあるが,

それでコウライテンナンショウとするのも

​いささか無理があるように思う.

本種はめったに栄養繁殖しないため,

このような群生パッチは果実序が落果したことに

由来すると推察される.

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